マラカスの演奏法
by Trevor Salloum

Jesus Alemany

マラカスは、瓢箪や木、本皮などで球形や卵形に形作られる伝統的なガラガラ音をたてる楽器です。空洞を設け、そこにビーズや種、砂利、石、金属粒などを入れます。そして一方に木のハンドルを取り付けます。今では金属やプラスチックなどでも生産されます。 マラカスはハンドルを握って振ることによってにぎやかなサウンドを鳴らします。通常、マラカスはペアで演奏し、2つを違う動きをさせてリズムパターンを作り出します。

アフロキューバンのフォークミュージックではマラカスはいろいろな形、サイズのものが使われました。あるものは複数の耳が付いていて、ルンバで使われるメタルのマルーガのようなものもありました。

アフロキューバンミュージックのマラカスは、しばしばバンドのヴォーカリストが演奏します。ヴォーカリストのその姿はオーケストラの花です。マラケーロ(マラカスプレーヤー)はリズムパターンを作るのに交互にあるいは回転させる動きをします。これは1940年代から1960年代のオーケストラで顕著に見られます。

マラカスはその音楽に香りやキャラクターを加えます。1940年代から1960年代にはボレロを演奏するとき、マラケーロはオリーブの粒を満たした大きなマラカスを使いました。そのためヘビーなサウンドを奏でていました。小さなマラカスは他のもっと速いテンポの音楽スタイルで使われていました。

マラカスのサウンドを作るのは至って簡単です。しかし正確に演奏したり、クリアーに音を出すのは難しいものです。音楽の表記号は演奏のある一面を捉えているに過ぎません。マラカスを真剣に学ぶためには、レコードをよく聴き、良い先生のアシストを得ることが重要です。

マラカスはピッチの低い方マラカ(ス)と高いマラカ(ス)で構築されることもあります。例の#4は違うピッチのマラカスを組合わせて演奏するソンのリズムを示しています。RとLは右手と左手の組み合わせを表しています。振り方は、マラカスを体から離す方向に円を描くように交互に振ります。

例に示したリズムパターンはアフロキューバンでよく使われるいくつかを示したもので、全てではありません。あるものは他のアフロキューバンのスタイルでも替わりに使えるでしょう。マラカスはポータブルで、どんな場所でも練習できます。また、多くの音楽で使える楽器です。この魅惑的な楽器でいろいろな音楽を探検してください。

Trevor SalloumはLPのアーティストで、Mel Bay Publications発行のThe Bongo Book/CD, Bongo Drumming: Beyond the Basics/CD, Afro-Latin Polyrhythms/CDなどの著者でもあります。カナダ、USAで20年以上パーカッションを教えてきました。普段はthe Britannia World Music Program in Vancouver,BC.でパーカッションクリニックを主催しています。